400Wソーラーパネルと2400kWhポータブル電源の設置、設計と工事

 屋根の塗装、ソーラーパネルの荷重設計と設置、ポータブル電源へ屋内配線、アース線の設置を行いました。
もちろん、電気工事士の資格は持っています。

 

併記のNOTE記事もご覧ください。

家庭でのソーラーパネルとポータブル電源の設置

 2021年6月、自宅一階屋根に、遮熱塗料で屋根を塗装した後に、架台としてワールドダクターとZアングルを使って、ソーラーパネル4枚(400W相当分)を設置しました。

 配線は、MC4コネクタと3.5mm^2より線で、ソーラーパネルから、自宅二階の屋根裏を経由して、二階の部屋に設置した2400WhのBLUETTI製ポータブル電源に接続しました。


 目的は災害対策で、コロナから興味を覚えたからです。
 これで冷蔵庫を2日間動かせることが出来るかもしれません。
 平時の電気代節約(約1300円/月目算)にもなります。

 SDG’sの一環です。

記事

  1. ポータブル電源の選定
  2. ソーラーパネルの選定
  3. 架台の選定
  1. 屋内配線
  ・太陽光発電系の区分と電気工事士資格に関する法規
  ・電線の選定
  ・MC4コネクタについて
  ・ソーラーパネル間の配線
  ・ソーラーパネルから二階屋根裏への引き込み配線
  ・二階屋根裏からポータブル電源への配線
  ・非常時にポータブル電源から配線する方法

  1. 屋根塗装
  ・塗料の選定
  ・遮熱塗料と屋根表面・室内温度の関係
  ・ソーラーパネル効率と温度の関係
  ・遮熱塗料は太陽光発電に費用対効果があるのか
  1. 接地
  ・架台をD種接地する
  ・ポータブル電源の接地は必要ないのか
  1. 瓦棒屋根について
  2. 日射量とソーラーパネル設置角度の関係について
  3. ソーラーパネル効率と温度の関係について
  4. 遮熱塗料と屋根表面温度の関係について
  5. ソーラーパネルの線膨張と反りの関係について
  6. より線の直流抵抗と送電ロスと温度の関係について
  7. Zアングルとねじの設計荷重について
  8. 電気工事士の資格が必要な工事範囲について

やらなくてはいけない事

・架台の荷重設計

やってはいけない事

・電気工事士の資格なしで、屋内配線

・電気工事士の資格なしで、接地工事

参考資料

  • JIS C 8955:2017 「太陽電池アレイ用支持物の設計用荷重算出方法」
  • 「住宅瑕疵担保責任保険(瑕疵担保)講習テキスト」
  • 一般社団法人 全日本瓦工事業連盟HPの、引き上げ試験結果一覧
  • 一般社団法人 日本金属屋根協会HPの「屋根ふき材の構造計算の考え方」
  • 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)HPの「日射に関するデータベース」
  • 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)HPの「太陽光発電システム共通基盤技術研究開発」事後評価報告書
  • 環境省HPの実証済み技術一覧の051:ヒートアイランド対策技術分野(建築物外皮による空調負荷低減等技術)
  • 経済産業省HPの「電気設備の技術基準の解釈」(一般に略して電技解釈)
  • 経済産業省HPの電気工事の安全の「電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは」